
Kei Koizumi
小泉 慶
08Equitas 株式会社・代表取締役
不動産エージェント・12年
不動産売買や資産運用を自ら経験し、実体験をもとに08Equitas株式会社を創業。従来の仲介業の枠にとらわれず、適切な分析と提案を重視する判断基準へと変化した。
Meishi+
インタビュアー
小泉 慶
不動産エージェント
仕事観
Meishi+
創業当時はどのような状況やメンバー体制でスタートしたのでしょうか?
小泉 慶
私は新卒で入社した三井不動産グループにて高級レジデンスの賃貸営業を経験した後、不動産売買の領域にも興味を持つようになりました。ソフトバングビジョンファンドの投資先である不動産テック企業へ転職した際に、プライベートでも仲良くなった上司から投資ロジックを用いた居住用不動産購入の考え方を学び、自分でも不動産の購入や売却を経験しました。また、その他の先進国と同じように日本にも近い将来に国民全てが何かしらの資産運用を行っている1億総投資時代の日が来ると感じており、それに対応する為にはプロダクトに応じたサービス提供ではなく、不動産と金融をシームレスかつ、フラットな立場で提供できる新しいサービスが必要であると感じていました。こうした実体験を通じて、金融業界でトップランナーを走っていた大学時代の知人と意気投合し、昨年夏に08Equitas株式会社を立ち上げました。
原点
Meishi+
不動産と金融をつなぐサービスの構想時に感じた課題や違和感は何でしたか?
小泉 慶
一般的な不動産仲介業では、仲介手数料が売上の最終目標となりがちです。そのため、多くの仲介がオーナー様からいかに安く物件を預かるかを優先する傾向があります。しかし、自分がオーナーとして売却を経験したことで、本来仲介が目指すべきはオーナー様の利益の最大化だと強く感じました。一方で、相場を超えた金額を提示しまずは物件を独占的に預かる大手の囲い込みのような営業手法にも違和感がありました。適正な相場分析と納得できる売却金額の提案のバランスが一番重要だと考えています。
転機
Meishi+
創業時に実際どのような対応や調整を行ったのでしょうか?
小泉 慶
不動産取引は大きな金額が動くため、売却後に思わぬ利益が発生した場合において、その後にその資産をどのように運用するかも自身の売却経験から大切だと学びました。最新の成約相場を参考に適正な価格と期間での売却を推奨し、売却後は買い替え、または投資用物件の紹介、金融商品による資産運用という三つのサービスを提供できるようにしました。こうした流れを意識的に設計した結果として、当社に所属する不動産エージェントには、売主様・買主様との中長期的な関係構築を自然と重視する姿勢が定着し今では会社の文化となりつつあります。これにより、先ほど述べたような短期的な業績のみを追求する一般的な不動産仲介会社のサービスや対応の差別化を実現することできました。
生活
Meishi+
実際の取り組みを通じて、どのような変化や気づきがありましたか?
小泉 慶
会社設立から1年が経ち、不動産取引だけでなく資産運用の相談が想定以上に増えていることに驚いています。また、組織も立ち上げ時の5人から約40人規模となり、不動産営業として入社したメンバーが勉強の一環として金融商品の免許を取得し、自ら商品を購入して実際に体験し、自分やメリット・デメリットを分析した上でお客様に提案する流れが生まれています。不動産だけを紹介するのではなく、他の金融商品も扱うことで、それらを一つのテーブルに乗せ比較しフラットな立場で提案する能力を持つことが、広義な意味での資産形成をお手伝いする次世代的なエージェントの役割だと考えるようになりました。
未来
Meishi+
今後どのような人やテーマと関わり、どんなことを大切にしていきたいですか?
小泉 慶
私は資産価値目線での不動産の分析を強みとしつつも、質の高いコミュニケーションを通じてサービスを提供することを同じぐらい大切にしています。お客様とのご縁を大切にし、まずは目の前のお客様一人一人に一生懸命サービスを提供することが長期的に自分の会社の成長並びにお客様の資産の最大化に繋がると信じています。また業界全体が自社や個人の利益を短期的に追い求めるだけなく、中長期的なお客様のとのお付き合いを重視するようになれば、一般の人からは分かりづらいとされる不動産業界特有の習慣や取引が少しずつ良い方向に改善されていくのではないかと思っています。